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2022.01.26
- マテリアル
「好き」が生み出すものづくり
~天然・伝統素材・プリント編~
こんにちは、HP運営・編集チームです。突然ですが、みなさんは「好きなこと」ってありますか?わたしは、絵を見たり描いたり、カラオケ行ったり、キックボクシングで汗を流すなどなど、挙げだしたらキリがないほどたくさんあります。 ただ、「情熱をもって本気で好きなことは?」と聞かれたら、答えられないかもしれません。 田村駒には、「情熱をもって本気で好きなこと」に業務を通して取組んでいる方がたくさんいます。 好きなことを仕事に活かせる、仕事をしていたら大切なものができた、って、素敵ですよね。 今回はそんな「好き」「大切にしたい」という気持ちをもって生地開発・デザイン提案を行っている、天然・伝統素材・プリント生地部隊が取扱う商材を、 ①天然素材(リネン)編 ②伝統素材編 ③プリントデザイン編の3つに分けてご紹介いたします。 10分程度でお読みいただけますので、どうか最後までお付き合いください! 天然素材(リネン)編 「生地が好き、リネンが好き。理由はないけど。」 そう語ってくれたのは、入社時から生地部隊で活躍してきたベテラン社員。 リネン、コットン、ウールといった天然素材の織物やカットソー生地を取扱っています。 入社当時はホームテキスタイル部に所属し、無地の生地をはじめ、手芸用のプリント生地など年間約600柄を在庫、生地問屋様への販売を中心に担当していました。 時代の変遷とともに、生地だけではなく、製品のOEM生産なども請け負うようになりましたが、やっぱり生地が好き。 生地のことを勉強していくなかで、リネンと出会い、リネンの魅力にのめりこんでいきます。。 「リネンでいいもの、作りたいなあ」 そんな想いを胸に、いろいろな仕入先の方と話をしていると、紹介を通じて職人の方々と出会うことができました。 職人の方と唯一無二のものづくりをしていくなかで、新たな気持ちが芽生えます。 「この匠の生地を世界中に知ってもらいたい」 思い立ったらすぐ行動。「Premium Linen by TAMURAKOMA」という名前で、プルミエールビジョンに出展を果たします。 リネン好きな方たちがブースに集まり口々に、こう言いました。 「So beautiful!!(とっても美しい!!)」 「IS this Linen?(これ、リネン?)」 「本当にいいもの、素敵なものをつくる」ということで、かなり高いお値段となり、大きなビジネスにはつながりませんでした。 しかし、職人の方と一緒に作った、世界でもただひとつの生地を通して、海を越えて人々とつながることができました。 「職人の方や工場の方と話すことは楽しいよ。これからもいいものづくりをしていけたらいいなあ。」 「日本に関わらず、世界中の素敵な生地を集めて、世の中へ発信していけたらいいなあ。」 これからも田村駒では、こだわりのものづくりが続きそうです。 伝統素材編 「本当に昔からの長い付き合いの工場様、お客様が多いの。この信頼関係を大切にしたいな。」 田村駒では、何十年にもわたりモスリン・メリンス・無地ネルという生地を取扱っています。 モスリンは「ビリケンモス」の名称で、綿100%のものと、「金竜モスリン」というレーヨン100%素材のものを扱っています。 メリンスは、「アクリルNEWメリンス」というアクリル100%のもので、発色の良さが特徴です。 そして「無地ネル」という、起毛素材も取扱っています。 これら3種類の生地は、白はもちろんのこと、カラーリスクをしており、少量出荷にも対応しています。 35.5cmや70㎝前後の狭幅の生地であり、ファッション用途としては使いづらいと思われますが、なぜ長年取扱い続けてこられたのか。 主な用途としては、 生活用途(手芸関連、着物の肌襦袢、ガーゼ代わりなど) 祭事用途(お地蔵様の前掛け、家を建てる棟上げの際の5色の旗、神社などで使用される吹き流し、東北のお祭りの馬掛け用、神輿を置く敷物用など) 産業用途(機械を拭く用、ミシンの動きを確認する際の検査用など) が挙げられます。 神事・祭事から日々の生活、産業に至るまで、人々の生活に密着してきたからこそ、長年必要とされてきたのだと思います。 「工場の方もお客様も高齢化が進んでいるし、原料も高騰していたり、今後心配なことはあるけれど、必要とされる限り続けていきたいな、大切だから。」 長年築いてきた信頼関係を大切に、伝統素材を継承していきます。 プリントデザイン編 「雑誌やInstagramで情報収集したものを、自分なりにデザインに落とし込んで、提案して、形になる…めっちゃ楽しいですよ!」 入社4年目、デザインが好きな若手社員は、そう語ってくれました。 主に手芸関連のプリント生地を提案しています。 担当しているお客様は、流行を抑えた担当者の提案をとても喜んで下さっているようです。 例えばInstagramで「#おしゃピク」が流行ったときには、オシャレでかわいいをコンセプトに、ピクニックシートとして使いたくなるようなプリント生地を提案しました。 商品を陳列するときのことも考えて、 「こんなパッケージでレジ横に置いたらかわいいんじゃないかな?」 と、パッケージまでデザインすることもあります。 雑誌を切り貼りしたり、手書きの提案書を作成したり、かなり時間はかかるものの、お客様の心に響くよう、日々工夫を凝らしています。 担当者が見せてくれたデザイン案は膨大な量でした。 「めっちゃ時間かかりますけど、デザインが好きだし楽しいんで、全然苦じゃないんです!」 好きという気持ちから生まれるデザインが、今後も多くのお客様に喜んでもらえるような気がします。 「好き」「大切」から生まれるものづくりを伝えたい いかがでしたか? 少々熱い記事になってしまいましたが、「好き」「大切」から生まれる田村駒の商材について、少しでもご興味持っていただけたら嬉しく思います。 今後さらに、世の中に素敵なものづくりの形を広めていきたいです。 田村駒のものづくりに共感してくださる方、ご興味を持っていただいた方、是非一緒にお仕事できればと思います。 下記お問合せページよりご連絡、お待ちしております!
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2022.01.26
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着ればわかる、良さがある「Comfeel」
~担当者に聞いた!機能性生地「Comfeel」~
こんにちは、HP運営・編集チームです。「できる限りアイロン不要な服を選ぶこと」をモットーに、ゆるっと街道まっしぐらの日々を過ごしています。 みなさんはアイロンがけ、やっていますか? 近年、アイロンがけ不要・イージーケアをうたった衣料品が増えましたね。忙しい日々を送っているわたしたちにとって、本当にありがたいです。 便利と快適さを提供する生地を、田村駒でも取扱っています。 形状安定性・防シワ性でアイロンがけ不要! ストレッチ性、通気性・吸水速乾性、UVカット効果など、高い機能性を備える経編ニット素材(トリコット)のポリエステル生地 「Comfeel(コンフィール)」です。 「きれいめな機能性生地、ないかなあ」 「おしゃれで丈夫なニット素材探してるんだけど」 そんな生地探しでお困りの企画ご担当者の方に、「Comfeel」のことを知っていただければ幸いです。 5分で「Comfeel」のことがわかるよう、「Comfeel」担当者にインタビューした内容をQ&A形式でまとめました! どうぞ最後までお付き合いください。 「Comfeel」担当者にQ&A! Q.担当してどれくらい経ちますか? A. 2022年4月で5年目になりますね。入社してからずっと担当してきました。ちょうど「Comfeel」が立ち上がって、少し経って、拡販していこう、という時期だったと思います。僕の業務の割合としても8~9割が「Comfeel」ですね。 Q.業務内容というと、どんなことをしているんですか? A. 糸を手配して、生産背景を設定して、納期・品質といった生産管理から、お客様へ販売するところまで一貫して行っています。 田村駒はメーカーではなく商社ですが、裏地を取扱っていた背景があり、この生産背景でなにかできないか?という発想から「Comfeel」が誕生しました。 Q.生産地域は? A. 9割は日本ですね。ベトナムでも少し生産することもありますが、 ロット、品質、すぐに対応できるという点でも、日本背景を利用することが多いです。 Q.生地の種類は? A. メインはシャツ生地ですね。シャツ生地をベースに、肉厚にしたり、加工を加えたりして、バリエーションを広げています。 今後はシャツの域を超えた、幅広い展開を予定しています。 Q.エコ素材への置換えも始まっているそうですね? A. はい、リサイクルポリエステル糸を使った「Comfeel」は全体の7割程度にまで増えました。 徐々にですが、引き合いは増えてきているなと感じます。 今後、ものづくりに携わる者として「サスティナブルはあたり前」という考えをもって、ものづくりを行っていきたいですね。 Q.今後エコ素材により力を入れていくと思いますが、どんなことに注意しながら素材開発をしていきたいですか? A. エコ素材であることの裏付け、トレーサビリティはしっかりしていきたいと思います。 Q.現在「Comfeel」を取扱っていただいている分野は? A. 5割がメンズシャツ、3割がユニフォームウェア、2割がレディースファッションですかね。 元々はメンズシャツから始まったのですが、物性面もクリアできている素材であることからユニフォームウェアでの引き合いが増えています。 レディースファッションでもキレイめなブラウスに使用していただいたり、分野に広がりがでてきていますね。 Q.ところで、担当者さんは「Comfeel」普段から着用されていますか? A. もちろん着てますよ!(笑)個人的には担当者であることを抜きにしても、「Comfeel」はすごくいいと思います。 僕汗っかきなんですけど、すぐ乾きますし、シワにもならないです。マジでアイロンいらないですよ。 仕事で忙しい方にはほんとおすすめですね。ストレッチも効いているんでラクですし。 あとユニフォームウェアでも使用して頂いているくらいなので、物性強度もばっちり。長持ちしますしね。 担当者が言っても営業トークにしか聞こえないですかね?(笑) デメリットをお伝えすると、ニット素材の特性上、体にフィットする傾向があり、ボディラインが出るのがイヤとおっしゃる方もいますね。 あとトリコットは丸編みと比較すると、びよーんと伸びるといったストレッチ性はない、ということでしょうか。 Q.「Comfeel」を使った製品で一番好きなものは? A. 王道のシャツもいいですけど、Tシャツなどのカジュアルアイテムも好きですね。 カジュアルすぎず、織物のようなハリ感のある素材なので、ジャケットの下に合わせても品があっていい感じです。 他にも「Comfeel」を使ったいろいろなアイテムが増えたらいいなと思います。 Q.今後、コンフィールを誰に着用してもらいたいですか? A. まだ着用したことがないすべての人たち、ですね。 着ればわかります。良さがありますから。 既存のお客様はもちろんですが、もっと多くの方にも「Comfeel」よさが伝われば嬉しいです。 いかがでしたか? みなさん、最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。 「Comfeel」のことを少しでも知っていただけたら幸いです。 「Comfeel」は、カラー在庫もしているので、初めてご使用される方にとっても、使いやすい生地だと思います。 より詳細な情報をお求めの方は、下記お問合せフォームをご利用ください。 ご連絡お待ちしております!