カジュアル展規模拡大/田村駒
田村駒はレディースカジュアル向けOEM展の規模を拡大した。
百貨店アパレルがセカンドラインの立ち上げやショッピングセンター業態開発のために
カジュアルウエア展開を広げていることなどが背景。
15春夏のレディースカジュアルは、ボーダーや麻のほか、プリント、エンボス加工を
用いた表面感のある素材に人気が集まる。QRが必須のため、中国・韓国でこうした
トレンド商材を開発・調達し、中国で生産するサプライチェーンを軸とした。
また、高付加価値素材を活用する要望が高まるなか、綿・キュプラ混紡による
独自開発のボーダーニット素材の引き合いが多く、合繊複合による接触冷感などの
快適素材提案も重視した。
トレンドが続く麻素材は中国・汕頭地区の手刺繍企業から調達した。
15春夏向けは、これから商談が本格化する。円安進行による調達コスト増対策が
必要となるなか、アセアン地域での拠点背景を活用した計画生産化に対しても
顧客から要望があり、田村駒は展示会などの形でアセアン地域の生産
オペレーションを紹介していく。
繊維ニュース 平成26年10月7日