田村駒 OEM強化狙いメンズ展 市場の開拓に手応え
田村駒は11月7,8日、東京本社ショールームで3回目となるメンズ展を開く、同社の主力はレディスカジュアル。「伸びしろが大きい」とメンズ向けOEM(相手先ブランドによる生産)の強化を狙い、昨年初めてメンズ展を開いた。
半年に1回のペースで開き、テーマ、サンプルの精度、見せ方などを進化させることで6月に開いた第2回展は「好評でオーダーにもつながってきた」と手応えを得て、第3回展を開くことにした。20年秋冬に向けたアパレル製品サンプル約160型とオリジナルを中心に人気素材も見せる。全体のテーマは「フィーチャー」。「フィーチャリング田村駒のイメージで、良いものを作るお手伝いができれば、という思いを込めた」
製品は三つのカテゴリーで表現する。「フレア・メガヒートファブリクスブランド」は、独自の発熱素材「フレア・メガヒート」(フレア)を使ったアイテムを架空のハウスブランドとして打ち出す。アウターを軸にしながらコーデュロイやネルなど生地のバリエーションを増やし、アイテムの幅を広げる。
「ザ・ギャップ」は、見た目はウールや綿だが実際はポリエステル100%など機能性生地を使ったアイテムが揃う。「ラボ」は、独自性のある加工や縫製テクニック、靴を足のサイズに合わせてフィットさせるダイヤルロックシステムをパンツの裾で使うなど、アイデア商品を提案する、生地ゾーンでは、「フレア」シリーズや「ポリコット」、「コンフィール」といった独自の売れ筋素材や20年春夏向けから本格販売するインターナショナルデルトンファブリクスの生地なども見せる。
「協業や取引のきっかけになれば」と五つの外部ブランドを紹介する。前回好評だった韓国の3ブランドとプリント柄が特徴的な「DKメイド」に加え、新たに韓国のファッションブランド「サーティーンマンス」が登場する。
2019年10月29日 繊研新聞