独自素材開発に力/田村駒

田村駒は、16~17年秋冬に向けてオリジナル素材開発に力を入れる。

ファクトリーブランドの充実や合繊メーカーの国産糸を使って国内で開発し、製品OEMでの差別化につなげる。

16年春夏向けでは無地の絹・キュプラ「ベンベルグ」混などインナー向けの定番が中心だが、

16年秋冬ではボーダーなどのが柄物を充実したり、スラブ糸、綿・キュプラの杢糸を使うなど品種を増やす。

ウールがらみの開発にも取り込んでおり、東レが愛媛工場で生産するポリエステル・アクリル・ナイロンの

短繊維とウールを複合した生地を16~17年秋冬総合展で打ち出した。百貨店レディスアパレルに向けて

プリーツスカートやワンピースなどで提案する。またレディースカジュアル向けではペルーで紡績から染めまでを

行い中国で編み立てるアルパカニット製品を打ち出した。ただアルパカ原毛が値上がりしているため

アクリル・ナイロン混ながらも手触りの良さにこだわった生地も作り、幅広い価格帯に対応する。

 

繊研新聞 平成28年01月05日