23年春夏向け総合展 様々な切り口提案 レディス、メンズ、寝装、雑貨関連
田村駒は東京本社で開いた23年春夏向け総合展で、レディス・メンズファッション、生地からの一貫取り組み、寝装・リビング・雑貨関連、「フォルボット」などのブランド商材など様々な切り口を一堂に提案した。
従来メンズファッション展は別日程で開いていたが、「メンズ、レディスの垣根が低くなり、顧客のニーズも多様化している」と総合展に一本化した。総合展の受注人気ランキング(途中経過)では、レディスウェアに加え、メンズジャケットなどが上位に食い込んだ。
メンズファッションではアウトドアカジュアルを前面に押し出した。米国の70年代のクラシックなアウトドアスタイルを現在のサイズ感、デザイン、ディテールに落とし込む。人気はファスナーやボタンで着丈が調整できるマウンテンパーカ。裾部分をたくし上げると内ポケットになり、収納に加え、保冷材を入れて涼しく着ることもできる。綿タッチのオリジナルポリエステル生地「ポリコット」を使ったチノパンは、綿生地のような表情だが軽量でイージーケア性があり好評だった。全体的にはビッグシルエットのアイテムが多い。
主力のレディスファッションは、新しいオフィスウェアを見せた「クラリティ」、デジタル調の色柄、雰囲気を取り入れた「メタフィールド」、都会と郊外、テクノロジーと自然の融合を切り口にした「タウントゥアース」の3テーマで表現した。人気が続いていたナチュラルな雰囲気を取り入れた商材よりも、カラフルな色柄、近未来的なデザインや雰囲気などインパクトのある色柄やデザインが好評だったという。
リビング、寝装、雑貨関連では、再生コットンを活用した「リライズコットン」のリビング雑貨やエプロン、タオルなどを見せた。
新商品では、前回の総合展で見せた卓上家電「LIVESEED」(リヴシード)の販売を始める。小型の扇風機や卓上空気清浄機、卓上加湿器、卓上掃除機を作った。ライフスタイル提案を強めているアパレルショップやセレクトショップ、雑貨店などに新しい切り口で攻める。
2022年7月8日 繊研新聞