開発素材を充実 ファクトリーブランドなど/田村駒

田村駒がオリジナル開発素材のバリエーションを広げている。

新たに立ち上げた生地のファクトリーブランドや、旭化成せんいとの協業など

差別化を切り口に、アパレルOEM事業につなげる考えだ。

16年春夏からは生地のファクトリーブランド「フィルジータ」を立ち上げる。

中国現地法人の田村駒上海紡織品と中国で出資する編み・染め一貫の工場が連携し、

綿・キュプラ混やセルロース「テンセル」・キュプラ混ジャージーなどを開発し、

出資工場が保有する独自加工「シフレックス」で上品な光沢を実現する。

今後はジャガードなど様々な素材を開発。日本向けに加え、将来的には欧米向けの

販売も狙う。又、旭化成せんいとのタイや日本、中国での協業も広がっており、

タイではボトム用途の綿・キュプラ「ベンベルグ」の田村駒オリジナルスペックを

充実。「顧客からの評判が良い」と手応えを得ており、拡販する。

中国ではリネン混生地を作り、製品染めや絞り染めのワンピースなどに使い

特徴を出す。

 

繊研新聞 平成27年7月17日