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田村駒 黒田工業買収など新規事業を拡大 田倉繃帯は北陸第二工場新設

田村駒は、中期経営計画で掲げる「新規事業の創出」「グローバル事業基盤の構築」に力を入れている。

田村駒グループで建築資材の販売や建築工事などを手掛ける田村駒エンジニアリングは9月28日付で鉄骨加工、黒田工業(埼玉県越谷市)の全株式を取得した。鉄骨資材を提供する老舗企業で同社を連結子会社化することで非住宅事業を強化する狙い。譲り受け価格は非公表で、この買収による今期の連結業績への影響は軽微だという。

昨年2月に完全子会社にした田倉繃帯工業は、北陸第二工場を設立し、衛生商材分野で生産能力の増強を図る。

プラスチック製造の山城工業は、新商材として健康器具の加工組み立てを今期からスタートし、売り上げに貢献する。家電関連も伸びている。タイでは家電部材の販売から組み立て品の販売に進展。

また、物流機能を加えたことで価値が高まり、現地での販売が伸びている。中国では、大手家電メーカー向けの販売が大きく伸び、生活関連資材の増加につながった。

2021年11月17日 繊研新聞