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カヤックのブランド提案 アウトドア市場開拓めざす

田村駒は2022年春夏向けから、カヤックのブランド「FOLBOT」(フォルボット)の提案を開始した。カヤックの艇を販売するほか、関連商品としてキャンプのギア(道具)やアパレル製品も取り扱う。カヤックの普及を図りながら、使う道具の機能性にもこだわるアウトドアの中・上級者に向けたブランドとして打ち出す。

フォルボットは、1930年代に米国で人気が高まり、カヤックのトップブランドとして定着した。田村駒はこのほど、同ブランドの日本国内での商標権を取得した。リブランディングも行い、キャンプ用品やアパレルにもアイテムを広げていく。

艇は、国内の専業メーカーが製造するオリジナルのフォールディング(折り畳み式)タイプを販売する。全長が4メートル30センチの中規模サイズで、河川や湖での乗艇を想定する。デザインは田村駒が手掛け、3色をそろえた。

関連商品としてスタンドアップパドルパドルボード(サップ)、たき火台などのキャンプ用品も扱う。

アパレルラインも設け、Tシャツ、トレーナー、パーカ、パンツなどを提案する。商品には綿タッチのポリエステル生地「ポリコット」といった独自素材も取り入れた。

カヤックという新しい切り口で、本物志向のアウトドア愛好家の需要を掘り起こす。アウトドアショップやガレージブランドの販売業者をターゲットに販路開拓を進める。会員制交流サイト(SNSト)での発信やアウトドアイベントへの参加を通じて認知度向上を目指す。

2021年9月27日 繊維ニュース