来春夏はとがった遊び服 田村駒レディース アフターコロナ見据え
田村駒は22年春夏に向けたレディースOEM(相手先ブランドによる生産)で、遊びに出かけるシーンなどを想定したファッションを楽しむウェアの打ち出しを強めた。アフターコロナを見据えた提案だ。
総合展示会でのレディースウェアのテーマは四つ。「強くてセクシーな女性」「バイカー」などをキーワードにした「ナイトライダー」では、黒を基調としたタイトなウェアやライダースジャケット、黒のレースや透け素材を使ったセクシーなトップスなど、クラブに遊び行くシーンをイメージしたウェアを揃えた。「コロナ渦が明けて外に飛び出し、とんがったデザインや非日常性を思い切って楽しんでもらいたいとのメッセージを込めた」とデザイナー。
一方で引き続き人気なのは、ナチュラルな雰囲気やアースカラーのウェア。リネンやオーガニックコットンといった天然素材やしわ加工など表面変化のある素材が目立つ。カジュアルに着こなすスーツもある。巣ごもりニーズも引き続き強い。テーマ「ハウスパーティー」では、パジャマ風のデザインやニットのセットアップ、自宅でパーティーを楽しむ時に重宝するストレッチ性のあるリラックスウェアやマキシ丈のドレスなどを提案した。凹凸やジャガードなど表情のある素材が特に好評。
スポーツテイストは、「フレキシビリティー」をテーマに新たなデザインを提案。従来のアウトドアの流れではなく、ミントやライムカラーなどで近未来的な雰囲気を出しながら機能素材を使うことで快適性を表現する。
2021年7月6日 繊研新聞