CROSS TALK 03
ベテラン社員座談会
人に育ててもらった分、
育てられる人になりたい。
田村駒の営業部門は、
それぞれ取り扱う商材が
異なる3つの事業部で構成されています。
今回は、各事業部を代表して
課長職3名による座談会を開催。
ベテラン社員が、
自身のこれまでやマネジメントに対する
思いなどを語り合いました。
「課長職」の役割とは?
田村駒の課長職は、いわゆるプレイングマネージャー。販売予算の目標設定や受注促進活動、新規販売先の獲得や新規商品開発、トラブル対応や在庫管理まで、その業務は多岐にわたります。もちろん、マネージャー職として課全体の運営や部下の育成・教育も重要な役割です。
MEMBER
HAMANO
濱野 明弘
課長 / 企業向けユニフォームアパレル・スポーツアパレル営業部門
入社年
1996年
KOJIMA
小島 将樹
課長 / 家電関連資材・産業資材営業部門
入社年
2000年
UCHIDA
内田 幸司
課長 / メンズ・レディースアパレル営業部門
入社年
2000年
THEME 01
久しぶりの再会
改めて聞く、
それぞれのこれまでのこと。
濱野
今回はベテラン社員の座談会ということで、それぞれ事業部が異なる課長職3人が集められましたね。
小島
私だけ大阪勤務なので、こうして会って話すのは久しぶりですね。
内田
久しぶりだね。私と小島くんは同期、濱野さんは4年ほど先輩ですね。
濱野
あ、二人は同期か。そう、私は4年先輩だけど、二人の方が課長歴はちょっと長いでしょう?まあ管理職という立場は同じということで今日はフランクに行きましょう。
小島
こんな機会なので聞きたいんですけど、濱野さんの入社からこれまでってどんな流れだったんですか?
濱野
ざっくりでいい(笑)?入社後は2年間貿易業務をやって、その後に量販店向けの婦人服アパレルをしばらく担当してた。15年ぐらいかなぁ?それからユニフォームやスポーツアパレルを取り扱うようになって、今はそこの課の課長という感じ。せっかくだから二人のことも聞かせてよ。
内田
私は入社してから、ずっとメンズ・レディースのカジュアルアパレルを担当しています。今は、セレクトショップ向けのアパレルを扱う課の課長になりました。
小島
私は二人とは少し違ったキャリアを歩んでいますね。入社後は、当時立ち上げられたばかりの資材関係の部署に配属され、1年ほどで異動。寝具などの繊維関連を2年ぐらい担当しました。その後は最初の部署に戻って、今は主に家電向けのフィルターや断熱材を扱う部署で課長をやっています。
THEME 02
みんなの若手時代
とにかく働いていたけれど、
振り返れば青春だった。
濱野
みんな、色んな経緯でこうして課長をやっているわけだ。二人とも若手の頃って、覚えてる?
内田
1年目は同期で飲みに行った記憶しかないです(笑)。今は現場配属が早くてほとんどOJTですが、当時は研修が1年間もあったので、同期で過ごす時間が長かったですね。その分、つながりは強いと思います。
小島
そうそう。懐かしいね。
濱野
どの代も同期とのつながりは強いよね。うちの部下も、休日に釣りとかキャンプに行ってるみたいだし。何か同期との思い出とかないの?
内田
ここでは話せないことしかないです(笑)。若手の頃の思い出で言えば、中国研修が印象に残っています。中国に行きたくて入社した側面もあったので、念願の中国駐在でした。多分、人生で一番働いたと思います。働き過ぎて6キロぐらい痩せました。
濱野
6キロ!?
内田
はい(笑)。でも、全く辛くはありませんでしたね。あちこちの縫製工場や検品所、配送センターを駆けずり回って…、大変でしたけど充実していました。
小島
私は1年目の研修が終わって配属されたのが、今の資材事業のもととなる部署でした。当時は売上規模も小さくて、先輩から引き継ぐ客先もなく、とにかく試行錯誤をしながら仕事そのものをつくるのに必死だったのを覚えています。同期たちが繊維事業でバリバリ働いている隣で、ペット向けの雑貨とかを自作したりして。今思うと、自分だけ変なことをやっていた新人時代でしたね。
内田
自分でつくるのは、さすが理系出身だな。
濱野
小島くんは理系出身なの?珍しいね〜。
小島
今でこそ理系出身者も増えましたが、当時は珍しかったと思います。ところで、濱野さんは僕たち以上に働いていたんじゃないですか?
濱野
二人以上かはわからないけど、すごく忙しかったから、自分としてはかなり一生懸命にやっていたと思うなぁ。毎日必死で、周りからは怖がられていたと思うけど(笑)。
内田
確かに、今でこそ笑って話せますけど、当時の濱野さんは怖かったですね(笑)。
THEME 03
一番印象に残っていること
あの時のあの出来事が、
私たちの「今」をつくった。
小島
若手時代から気づけば早20年ほどですね。二人はこれまでのキャリアの中で、一番印象に残っているエピソードとかありますか?
内田
上海研修かな。今は、“全員半年間”の海外研修があるけれど、当時は“選ばれた人が1年間上海に行く”という制度だったから。現地で、ほぼ毎日一緒に仕事をしていた縫製技術指導者の方に、「工場と仕事をする上でのいろは」を教えてもったよ。
小島
それって、例えばどんなこと?
内田
現地ではよくあった“言った言わない論争”の解決策として、きちんと商談の記録を取り、そこに先方のサインをもらうことで論争が回避できることを教わったよ。今はメールがあるから、記録を残す方法こそ変わったけれど、十数年たった今でもそのアドバイスは仕事に生きていると思うな。
濱野
そういう人との出会いが、結局一番印象に残るよね。私もトラブル対応を必死にした取引先の担当者が印象に残っているな。入社10年目ぐらいのことだけど、納品が1週間くらい遅れていて、とにかくどうにかしないといけなかった。
内田
納期遅れの対応は何度もありますけど、毎回本当に大変ですよね。
濱野
そう。中国まですぐ飛んでいって、その製品が完成するまで工場に張り付いてたよ。商品が出来たらすぐにハンドキャリーで飛行機に乗って日本に持ってきて。荷物がすごい量だったから、空港のカウンターでは嫌な顔をされたけどね(笑)。日本に到着してから、そのままプレス工場に運んで仕上げて、取引先まで自分で納品。届けた時、担当者の方に「納期は遅れたけど、よくやってくれた。ありがとう!」と言われたのは、本当に嬉しかった。
内田
そういう時は怒られることがほとんどで、感謝されるってないですよね。
濱野
だからすごく印象に残ってる。徹夜で作業した甲斐があったし、私の本気度が伝わったと思えたよ。それと、納品までの全工程を見て、自分の仕事は一人じゃできないってことも実感したね。仕事は、改めて協力してくれる色んな人たちのおかげだと感じたよ。
小島
そういう気づきもあって、忘れられない出来事なんでしょうね。私の場合は中国で1年間、フィルターの合弁工場の立ち上げに関わったことです。繊維部門に異動してキャリアの見通しがたった頃に、また資材部門に異動を言い渡されて。正直、モチベーションが下がっていた時期でした。
濱野
そのタイミングでの異動は、かなりキツイね。
小島
でも、現地ではまだ誰も経験していないことを経験できて、とても勉強になり、視野も広がりました。そこで吹っ切れて、自分を必要としてくれる資材の分野で、精一杯頑張ってみようと思うようになりました。
内田
今では、資材部門がこれからの田村駒を担うと言っても過言ではないから、本当によくやっているよな。
小島
そんなこともないけどさ。でも、思えば理系の分野から商社に入った時点で、人とは違うことをやっていく星の下にいたのかもしれないね(笑)。
THEME 04
マネジメントについて
挑戦と失敗が人を育てる。
そう信じて若手にも任せたい。
内田
話は変わりますが、せっかくの機会なので、管理職として二人がマネジメントで意識していることを知りたいです。
濱野
私は性格や資質の違いも考慮しながら、ある程度は仕事を任せようとしているかな。もちろん、最初にやり方や専門知識はきちんと教えるけど、細かいところは経験しないとわからないから。やってみて失敗から学ぶこともあるはずだからね。
小島
全く同意見です。慣れるまでは商談に同行しますが、その後は極力口を出さず、任せるようにしています。もちろん、大失敗をしそうな時や難易度の高い商材を立ち上げる時は、一緒に動きますけどね。それに、若い人の発想はすごいと思う瞬間もありますから。
内田
そうだね。任せることは大切だと思う。とはいえ、大失敗してしまうといけないから、その辺りを見極めるのが私たちの役割ですね。失敗は当たり前だけど、そこから学んで、「またやってやろう」と思ってほしい。まあ時々、ガミガミ言いすぎちゃうこともありますけどね(笑)。
濱野
マネジメントに関しては、私たちもまだまだ勉強中。それこそ、失敗することもあるかもしれない。けど、社員それぞれ個性は違うし、ジェネレーションギャップだっていつの時代も絶対にある。だから大失敗をしそうな時だけ、我々が対応して、それ以外は任せる。失敗しても大丈夫だと思える環境をつくっていきたいね。
内田
良いこと言いますね!!
濱野
まあね(笑)。でも、きっと我々が若手の頃も、上司は同じようなことを考えていたんじゃないかな。
小島
そうでしょうね(笑)。最後に、課長の立場から考えると、皆さんはどういう学生に来てほしいですか?
内田
私は一度の失敗でもくじけず、何度でも挑戦できる人だと思う。
濱野
好奇心が強い方が、色々挑戦しようとする気もするな。それと、多くの人とやりとりして仕事を進めるから、周りとの調和が取れることも大切な要素だと思う。昔、自分は人への気遣いも足りていなかったし、自戒も込めて(笑)。
小島
自戒ですか(笑)。資材部門にいる立場からだと、これまでとは違う考え方・視点の人にもぜひ入社してほしいです。繊維よりも新規事業に興味があって、それこそ商社っぽいタイプの人間でなくても良い。文系理系を問わず、色んな考え方の人がいた方が、組織にとっても良いと思うので。
内田
この座談会を見て、ぜひそういう人にも興味を持ってほしいですね!
濱野
商社という業態上、人との接点やモノの扱いが多くあるじゃない?直接、見て・触れて・話して仕事は進むので、「WEB上だけじゃなく色々と“直接関わること”に興味がある人、待ってます!」って伝えたいね。