東南アジアでの衣料品生産加速 ベトナム事業、順調に拡大
田村駒は、東南アジアやバングラデシュでのアパレル生産を加速している。 取引先からのQRニーズに応えるため全体の8割は中国で生産するが、レディスカジュアル向けを中心に「低価格ニーズが引き続き強い」として中国からの生産シフトを進める。
昨年ダッカに連絡事務所を開いたバングラデシュでは現地協力工場との関係を強めて、素材から現地一貫で手掛けるカットソーやニットアイテムが一気に増加。布帛アイテムのニーズも高いため、縫製工場も新たに開拓し、定期的に9工場を活用している。取扱量が増え、品質・納期管理を徹底するため、9月の予定で駐在員事務所を開設する。
順調に伸びているのがベトナム事業。ベトナムでの生産はフォーマルウェア、スーツなどのNBCと南部カントーのユニフォーム・ワーキング、スポーツ関連中心のNTCの二つが主な拠点で、どちらも自社生産ラインを増やし拡大してきたがNBCは17ラインがフル稼働、NTCは12月まで受注の満杯状態が続くため第二工場を含め新工場の開拓を進める。
繊研新聞 2019年6月6日