オリジナル素材 独自の機能も磨く/田村駒
田村駒は「製品ODMでの差別化には独自の素材とスキームが欠かせない」とオリジナル素材の
開発に加え、小ロット、QR対応を強めている。
ヒットしているのは、出資する中国の編み・染め一貫工場が手掛ける生地のファクトリーブランド
「フィルジータ」や綿タッチのポリエステル生地「ポリコット」など。フィルジータは、
カットソー向け中心に約50マークに広がり、旭化成と共同開発する綿・キュプラ「ベンベルグ」タイプが特に人気だ。
又綿タッチポリエステル生地、ポリコットは17年春夏に立ち上げた。ポリエステル短繊維をMVS紡織し、
染色加工まで日本国内一貫で行う。綿のような肌触りとカジュアルさを持ちながら、吸水速乾や紫外線カット、
抗ピリング性などを持つ点が支持されている。
こうした素材開発の軸となるのがテキスタイル開発室。生地デザイナーなどメンバーを増強して、
「ストーリー性のある」独自の糸、生地、加工を充実し、ODMでの差別化に力を入れる。
繊研新聞 平成29年10月31日