次期中計 素材起点の差別化追求/田村駒
田村駒は2018年4月からスタートする次期中期経営計画で、素材起点の差別化戦略に
対日ファッションアパレルOEM/ODMで力を入れる。
人員増強で体制を強化し、中国の出資工場などを使って独自開発素材の品ぞろえを広げる。
また、住宅関連資材、生活関連資材の非繊維分野、スポーツウエア製品ビジネスの海外市場開拓を
売り上げ拡大の伸びしろにする方針を示した。
特に事業拡大は非繊維の資材関連と海外市場開拓に求める。家電メーカー向けに非繊維資材を加工し
供給するビジネスは売上高に占める比率が4~5%だが、今後の安定した収益基盤としての確立を目指す。
海外市場開拓はテキスタイル貿易で販路がある欧州で、スポーツウエアの製品OEM/ODMを伸ばす。
9月、独ミュンヘンで事務所開設の認可を取得し、2人体制から始める。
日本、中国、台湾から素材を送り込み、ASEAN地域で縫製するサプライチェーンを展開するが、
主力の縫製背景として活用するベトナムでの一貫体制も目指す。同国での素材調達機能の強化も課題とする。
繊維ニュース 平成29年10月19日