17年度方針 中計最終年度で総仕上げ/田村駒
田村駒は中期経営計画の最終年度となる今年度、中計で掲げた、流通の短絡化への対応、
海外でのビジネス強化、新たなビジネス創造の三つの方針を前進させる。
流通の短絡化への対応では前年度、大手得意先との取引が各部署でスタートし、手応えを感じている。
今年度はさらに大手顧客との取り組みを強めるため、提案面ではファッションソフト室の企画力と
テキスタイル開発室の素材力を融合した独自のODM機能を強める。
海外でのビジネス強化では、ドイツ顧客向けのスポーツ関連製品のOEMが始まった。欧州での製品事業を
拡大するため、エージェント契約を結ぶほか、ミュンヘンで事務所設立を検討するなど販路を広げる。
新ビジネスの創造では、従来のライセンスブランド事業に加え、バッグなど雑貨関連で直接小売店に
卸販売する「一歩踏み込んだ取り組み」で、より取引先や消費者ニーズを反映した商品作りを進める。
繊研新聞 平成29年5月24日