工場ブランドなど充実/田村駒
田村駒は生地のファクトリーブランドを立ち上げるなど
独自生地の開発に力を入れている。
素材開発機能を強めようと4月に素材開発室をテキスタイル開発室に改称、
メンバーも従来の1・5倍に増強した。開発する素材は主に製品OEMに活用し、
製品ビジネス拡大と差別化を狙う。
その一環で生地のファクトリーブランド「フィルジータ」を立ち上げた。
中国法人の田村駒上海紡織品と中国で出資する編み・染め一貫の工場が
連携するもので16年春夏向けから販売する。
綿・キュプラ混やセルロース「テンセル」・キュプラ混ジャージーなどを開発、
出資工場が保有する独自加工「シフレックス」で上品な光沢に仕上げ、強みにする。
ASEANの活用も進む。ベトナムでの生地の調達、開発、縫製までを行う一貫の
流れを構築したり、旭化成せんいとのタイ、日本、中国での協業も進め、
提案する素材やOEMのバリエーションを広げている。
繊研新聞 平成27年10月28日