2021/05/18

田村駒 成長する生活関連資材拡大 衣料では「フォルボット」取得

田村駒は4月から新中期経営計画がスタート。23年度で売上高1300億円、経常利益35億円を目指す。今期(22年3月期)は、連結で売上高1050億円(旧基準、前期1037億円)、営業利益27億円(25億円)、経常利益28億円(27億円)を見込む。今期から収益認識に関する会計基準等を適用、売り上げは旧基準での見通し。

新型コロナウイルスの影響が大きいため今期の売上高は低く設定。2~3年目で大きく伸ばす。前期の衣料部門売上高は前期比17%減。「いろいろと手を尽くした結果。何もやらなければ3~4割は減っていた」と植木博行社長。「ファッションブランドから抱き枕の依頼があるなど衣料、雑貨、リビングなど垣根がなくなっている。顧客からの要望はできるだけ断らずなんでも受けたい」と事業部、子会社含めてニーズをつかみ、チャンスを逃さない構えだ。

成長するアウトドア分野を狙う。カヤックで有名な米国発の「フォルボット」の商標権を取得した。オリジナルのアウトドアブランドとして、トータルで展開する。22年秋冬物からの販売を目指す。衣装レンタル事業も新たに始めた。リビング分野はマット、枕やクッションなどが伸びており、「上積みできる可能性が高い」と期待する。

衣料事業は、伸びているバングラデシュで生産する低価格商品をたくさん作るモデルとECとSNSなどを駆使してタイムリーに販売する新興勢力の二極化に対応し成長につなげる。

成長分野の生活関連資材は、今期から担当営業部を事業部に格上げし強める。家電では、タイでの部材調達に加え、一部組み立て品を生産、販売する。セイコーマレーシア法人の活用など積極的に海外市場を狙う。

「最終消費者が求めるモノやサービスを提供できる事業ポートフォリオにする」とM&A(企業の合併・買収)も検討する。生活関連資材やリビング関連に加え、衣料ではECやSNS販路に強い企業などを想定する。

経営企画室内にマーケティングDX推進チームを新設した。社内文書のペーパーレス化やRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)の活用、本社やグループで情報共有できる仕組みも構築する。

2021年5月18日 繊研新聞