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生活関連資材を強化 田村駒が新事業でDXチームも新設

田村駒は4月1日、営業本部に第3事業部を新設する。来期から新たな中期経営計画がスタート。成長分野とみる生活関連資材などを大きく育てる。第3事業部には常務取締役となる堀清人取締役が就き、引き続き田村駒エンジニアリング社長を兼務する。

生活関連資材事業では、14年にプラスチック製造の山城工業を買収。大手家電メーカー向けのクーラーやスティック型掃除機などを手掛けており、中国に工場を新設するなど事業を拡大してきた。次は「東南アジアの成長を取り込む」(植木博行社長)と今後タイで完成品の組み立てまで手掛けるなど東南アジア生産を進め、さらに伸ばす。

19年12月には電線の集合体であるワイヤハーネスを製造・販売するセイコー電機製作所グループを買収した。セイコー電機はマレーシアに工場を持ち、欧州の人気家電メーカー向けなど有力で幅広い販路を持つ。さらに欧州の有力自動車メーカー向けで電気自動車用途を狙うなど大きな伸びを期待する。プラスチック成型品の山城工業とセイコー電機のワイヤーハーネスを組み合わせて顧客に新たな提案をするなど相乗効果も見込む。

経営企画室内に社長直轄のマーケティングDX推進チームを新設する。新中計ではDX(デジタルトランスフォーメーション)もキーワードの一つで2,3年かけて基幹システムを入れ替える。デジタル技術を活用したマーケティング戦略に加え、ペーパーレスの取り組みやテレワークを含めた働き方改革、生地のストックビジネスでの活用やIT人材の育成など様々な切り口でDXに取り組む。

2021年3月30日 繊研新聞