エンプラ

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エンプラとは

エンプラとは、「エンジニアプラスチック」の意味であり、「熱可塑性樹脂」の一つです。厳しい環境にも耐えられることが大きな特徴として挙げられます。強い耐性を活かし工業製品に広く使用されています。

エンプラには、①ポリアミド(PA)②ポリカーボネート(PC)③ポリアセタール(POM)④ポリブチレンテレフタレート(PBT)⑤変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)という5つの主要な「5大エンプラ」があります。

5大エンプラにはどんな特徴があるの?

ポリアミド(PA)

「ナイロン」の名前で有名なポリアミド。「ナイロン」は、デュポン社の登録商標です。6ナイロン(PA6)、66ナイロン(PA66)が代表で、ナイロンの95%以上がこの2種類と言われています。吸水性がとても高いことが難点であり、原料を乾燥させて使用する必要があります。一方で耐熱性、耐油性には優れています。表面が硬く、耐摩耗性にも優れています。

自動車関連においてエンジンカバー、ラジエタータンク、ホイールキャップなどに使用されています。電気関連では、コネクタ、リレーなど。ワイヤーハーネスに使われるコネクタ部分にも使用されています。

ポリカーボネート(PC)

通称「ポリカ」で有名なポリカーボネート。ガラスの様な透明度と耐衝撃性、耐候性、高強度であることが特徴です。使用時には乾燥させることが必要です。自動車のレンズ、サングラス、家電、建材の透明部品や、スマホのボディにも使用されています。

ポリアセタール(POM)

ツンと鼻に着くホルマリン臭の樹脂です。耐熱・耐摩耗性があり、軽量で高強度のため、ギヤ、連結パーツなどに使用されます。

ポリブチレンテレフタレート(PBT)

耐熱性、耐候性、耐薬品性、吸水性など、様々な機能のバランスがとれた比較的安価な樹脂です。電気絶縁性がよく、機械的にも強いです。車のドアミラー枠、ドアグリップ、エアバッグ通電部品などに使用されています。キーボードのキーキャップ、医療機器にも使用されています。PAと共に自動車の軽量化素材として注目されています。

変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)

耐衝撃性、耐熱性、後加工が容易といった着色のし易さ、機械的性能のバランスが良いといった特徴があります。コピー機などのOA機器の外観部品として使用されたり、家電分野では、リレー、ソケットなどに使用されています。

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