プラスチック

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プラスチックとは

プラスチックとは、「樹脂」の一つである「合成樹脂」のことです。言葉の由来は、ギリシャ語の「Plactikos(塑造の)」です。「成形できる。自由な形にできる。」という意味があります。プラスチックの「熱すると溶けて、冷めると固まる」という特徴を表しているのかと思います。

プラスチックはなぜ生産されるようになったの?

「樹脂」のなかには「合成樹脂」以外にも、植物の分泌物が自然に固まってできる「天然樹脂」があります。松ヤニ、漆、琥珀などが「天然樹脂」の代表例です。「天然樹脂」は、はるか昔から人々の生活を支えてきました。

しかし、「天然樹脂」は、取扱いが難しく、生産量にも限りがありました。

そこで、人工的に「樹脂」を作ろうという考えから、「合成樹脂」が開発されたのです。

 

起源は、1869年。アメリカでジョン・ハイアット氏により、「セルロイド」という「半合成プラスチック」と呼ばれる熱硬化性樹脂が開発されました。

当時アメリカ社会では「ビリヤード」が大流行していました。ビリヤードの球は、象牙でできており貴重な象牙はあっという間に品薄になったそうです。象牙の代替えとして「セルロイド」が誕生したのです。

現代でも「セルロイド」は使用されており、10年ほど前までは卓球のピンポン球の素材としても使われていました。

 

その後、1909年、アメリカでベークランド氏が、「フェノール樹脂」という熱硬化性樹脂を開発しました。フェノールとホルムアルデヒドを原料とした最初の「合成樹脂」です。松ヤニによく外観が似ていることが特徴です。開発者の名を取って、ベークライトと名付けられ「フェノール樹脂」は広く使用されていきました。

 

さらに1900年代、石油化学工業の発展に伴い、アメリカ、ドイツを中心に様々な合成樹脂が開発されていきました。

現在わたしたちの身近にあるプラスチックこの100年程度で開発されたものです。

身近にあるプラスチックにはどんなものがある?

プラスチックはわたしたちの身の回りにたくさんあります。

例えば、電子レンジ、コンロ、カップボード、食器、食品容器などキッチン用品や、掃除機、冷蔵庫などの家電製品にプラスチックが使用されています。

肉や魚のパック、スープや液体パウチ、ペットボトルなど食品容器にも、多くのプラスチックが使われています。

車の内装部品にもプラスチックは使用されています。

医療、研究分野については、注射器、点滴、検査キット、医療機器、設備などにプラスチックが使用されています。

プラスチックにはどんな種類があるの?

大きく分けて2種類のプラスチックがあります。

(ⅰ)熱可塑性(ねつかそせい)プラスチック

…熱すると溶けて、冷やすと固まるプラスチックです。チョコレートに例えられます。

プラスチック成形の多くは、熱可塑性樹脂です。溶かして型に入れ製品を作ります。

 

(ⅱ)熱硬化性プラスチック

…熱を加えると固まるプラスチックです。クッキーに例えられます。

耐熱容器などは熱硬化性樹脂で作られます。

 

この2つのプラスチックを使い分けることで、いろいろな製品が誕生しています。

田村駒とプラスチックって関係あるの?

繊維・生地・アパレルのイメージが強い田村駒ですが、2014年にグループ会社となったプラスチック成形の総合カンパニー山城工業(株)と共に、掃除機、セラミックファンヒーター、冷蔵庫といった家電製品をはじめ、クリップボードなどあらゆる樹脂成形品・組立品の製造を行っています。設計から納品まで一気通貫で対応しています。

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