衣料製品を1着分生産するのに必要生地のことです。

主にサンプルを作成する際に、「着分オーダーした？」「何ｍ着分ひいた？」というように使います。

 

着用対象者のサイズ、アイテムや生地の幅によって、必要な生地の量、着分は変わります。

下記に一般的なレディースウェアのアイテムごとの着分目安をまとめてみました。あくまでも目安です。参考にしてみてください。

アイテムごとのレディースウェア着分目安

Tシャツ―約1ｍ

Tシャツはカットソーの生地を使用することが多く、カットソーの生地幅は130㎝～160㎝程度と、割と広めなものが多いです。

そのため身幅40㎝、身丈60㎝のTシャツであれば、着分は1mもあれば十分です。うまくいけば2着分くらい作れるかもしれません。

ブラウス―約1.5～2ｍ

ブラウスは布帛（織物）の生地を使用することが多く、生地の種類によって、幅もかなりばらつきがあります。

110㎝程度の狭幅の生地もあれば150㎝程度の広幅もあります。

必ず使用する生地幅を確認してから着分を手配しましょう。ブラウスはデザインのアレンジも多いので注意が必要です。

パターンのパーツ数も、Tシャツより多い傾向があるため、必要な生地の量も多くなりやすいです。

約1.5～2mの着分があれば安心かな、という印象です。

ジャケット―約2m

ジャケットは布帛（織物）の生地が主流でしたが、近年カットソー素材のストレッチ性のある動きやすいジャケットも増えています。

ジャケットはきれいなシルエットを出したり、ポケットを付けたり、襟があったりと、パターンパーツ数が多いです。

着分は2mは取るようにしたほうがいいでしょう。

パンツ―約1.5～2m

パンツも布帛（織物）、カットソー（編物）、どちらの生地でも作られています。

パンツは長さにもよりますが、フルレングスの場合は1.5ｍは最低必要かもしれません。

1mでも足りることもありますが、ベルトパーツなど、生地に対してパーツを置く角度が限られてくるものもあるので、

着分は多めに手配したほうが無難です。

スカート―約1～2m

スカートも布帛（織物）、カットソー（編物）、どちらの生地でも作られています。

フレアスカートか、タイトスカートか、短い丈か長い丈かによってかなり必要な生地の量が変わります。

タイトスカートであれば、1m～1.5m、フレアスカートであれば、2m以上必要なこともあるので、注意しましょう。

ワンピース―約2～2.5m

ワンピースも布帛（織物）、カットソー（編物）、どちらの生地でも作られています。

ワンピースもデザインの幅が広いため、一概には言えませんが、

着分2mは取りたいところです。

コート―約3～3.5ｍ

コートは布帛（織物）の生地で作られることが多いかと思います。

パーツ数も多く、ゆったりとしたシルエットのものが多いので着分は多めに手配します。

ロングコートなら3mはあるといいかもしれません。

 

田村駒の在庫生地

生地によっては、生地のちいさな見本のみで、まったく在庫がないものもあります。

その場合、サンプル反を作らなければいけませんが、時間もお金もかかります。

急ぎの場合は、最初から着分がある生地で企画を進行したほうがいいかもしれません。

田村駒でも、いくつか在庫している生地があり、着分出荷対応が可能です。

オリジナル生地ブランドとしては、トリコット素材のComfeel(コンフィール）、綿のようなポリエステル素材POLICOTT(ポリコット)などが挙げられます。

そのほか仕入先様も含め、ご希望に沿いつつ着分のある生地のご提案が可能です。

生地探しでお困りでしたら下記お問い合わせフォームよりお気軽にご相談ください。