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発熱素材、トリコット 田村駒22~23年秋冬製品拡販へ 対象アイテム大きく広げる

田村駒は22~23年秋冬向けの製品提案で独自の発熱素材「フレア」シリーズや日本製経編み生地「コンフィール」のバリエーションを拡大する。対応するアイテムを大きく広げ、拡販する狙いだ。再生ポリエステルの活用なども増えている。

強く推し出すのが太陽光など光エネルギーで発熱するオリジナル素材「フレア・メガヒートファブリクス」。フレアシリーズは発熱中わたが売れ筋に育った。さらなる拡大を目指し表地の開発に力を入れる。表地はフリース、ボアタイプが人気だが、22年秋冬向けでは軽くてストレッチ性のある生地を充実。「1枚でも軽くて薄くて暖かい」という特性から、アウトドアジャケットやストレッチ性を効かせたタイプはゴルフのアウターやパンツ向け、ファッション向けではメンズブルゾンなど幅広い用途を狙う。他にもインナータイプも作った。

機能性中わた「フレアボール」ではエコタイプを開発した。発熱中わた30%、廃ペットボトルを活用したリサイクルポリエステル中わた30%とレギュラーポリエステル中わたを組み合わせる。

メンズドレスシャツ地主力の「コンフィール」も様々な生地を開発し、用途を広げる。軸はポリエステル100%のトリコット。そのうちの7、8割を独自のリサイクルポリエステル「C2C」に置き換えている。ジャケット、パンツ向けではC2CとT400を複合したハイストレッチタイプが人気。ファッション向けも充実し、カジュアルなジャケットやブルゾン、Tシャツ、コート向けなど、様々な生地を開発した。アウター向けの丸編みもある。ユニフォーム向けのジャケットやスカートなどで採用が進み、売り上げが伸びてきた。

ライフスタイル分野も攻める。吸水速乾性を武器に「毎日洗えて清潔」とパジャマ向けや病院向けの患者着なども新販路として狙う。

 

2021年12月8日 繊研新聞