2020/12/02

田村駒 環境配慮型素材前面に メンズ製品OEM漁網再生の「GNB」人気

田村駒は、21~22年秋冬に向けたメンズ製品OEM(相手先ブランドによる生産)で環境配慮型素材の活用を軸にする。メンズ向けで特に人気なのが、漁網を再生・活用するナイロン素材の「GNB」。外部企業と協業して廃棄漁網を回収、海外でケミカルリサイクルして活用する。アウターやバッグなどで引き合いが強い。

「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス」(CLOMA)に加入し、GNBの売り上げの1%を海洋資源の保全やその啓発活動に使う計画。

「環境配慮素材の使用だけでなく、寄付する姿勢も評価されている」という。今後は再生コットン「リライズコットン」や再生ポリエステル「C2C」などと組み合わせて生地を増やし、レディスにも広げる。

衣料品や繊維くずを再生したポリエステルのC2Cは、バージンポリエステルからの置き換えが進む。ポリエステル100%の人気シャツ地「コンフィール」は従来のトリコットに加えてジャージーを開発。綿混タイプを新たに作り、C2Cに置き換えるなどバリエーションを広げた。こうした取り組みでメンズシャツ以外にユニフォーム向けに広がるなど販路が拡大している。

羽毛布団のダウンを再生・活用する「リンクダウン」では初めて寝袋を作った。寝袋は接触冷感素材を使ったタイプも引き合いがあり。アウトドア市場の開拓を狙う。

独自の発熱素材「フレア・メガヒートファブリクス」は、ペットボトルを再生したポリエステル「REPREVE」を粒わたとして使う環境配慮タイプを始めて出した。「軽くて暖かい」と粒わたタイプが特に人気で、ダウンと粒わたのミックスなどもある。

イタリア「マンテコ」の生地をトレンチコート向けに絞り、紹介した点がユニーク。「マンテコが昔の軍用トレンチコートを研究し、よみがえらせた生地コレクション。撚糸や仕上げ、光沢、色などを再現し、柔らかさや機能性も併せ持つ点がメンズ向けで受ける」と提案することにした。綿100%の他にポリエステル混など12品番ある。モッズコートやパンツなど様々なアイテムで提案する。

グレイスと協業する「コカ・コーラ」のロゴを活用したウエアは、セーターやフリースなどアイテムを増やした。ロゴをキルトで表現したジャケットやパンツを作るなどファッションアイテムとして打ち出す。

2020年12月2日 繊研新聞