01 - Story of Emotions

仕事を含めた「人生」に
オリジナリティを持つこと。

第2事業部第1部 岡 義樹 2008年入社
テキスタイル営業担当

英語が好きだったから、大学は英語専攻。 それでもなぜか、総合商社の雰囲気は合わないと思った。 安定性より、自分の好きなことの方が大事だと思った。 自分の好きなこと。英語と……そう、ファッション。 やがて繊維商社のことを知った。中でも田村駒の選考は楽しかった。 「こんなにも人の個性を受け入れてくれるのか」と嬉しくなった。

現在は生地(テキスタイル)の営業を担当している。
基本業務は企画、開発、製造、販売。
商品を右から左へ流すだけじゃなく、「モノづくり」の余地がある。 もちろん自分が生地を織るわけではない。 しかし、機能や柄などについての自分の企画が通り、 商品の方向性が「岡オリジナル」へと向かっていくケースも多い。 「ここはもっとストレッチする生地の方がいい」 「張りのある生地にするためにこの糸を使おう」 感覚的には、商品企画チームの一員だ。

生地自体をオリジナルで作ってしまうこともある。 おもしろい糸を見つければ、 機屋(はたや)と組んで新たな生地を作る。 ポリエステルなのに綿のような質感の糸を見つけたときは、これだと思った。 すぐに生地にして、「ポリコット」というオリジナル商品として売り出した。 ヨーロッパに遅れること数年、 日本でもいま「エコ」「環境」への意識は高まっている。 結果、想定以上の反響をもらい、最近ではリサイクル事業を行う企業から ポリコットを使ったTシャツを作りたい、 という問い合わせもいただいた。

時には商品の販促などで、有名人と仕事をすることもある。 自分の手がけた商品を、芸能人が着ていたりもする。 入社間もない頃は、そんな華やかさにまんざらでない想いを抱いた。 しかしそれ以前に、ビジネスとして利益が出るかの方が重要だ。 新たな生地を作る際も、そこはシビアに考える。 世の中に媚び過ぎても、自己中心的過ぎてもいけない。 好きなことを好きなようにしつつ、高い評価を得なければならない。

自分の働き方は、いわゆる「商社マン」とは違うかもしれない。 商品を流すだけでなく、自分で商品を生み出すこともある。 何を仕掛けるかも、どこまで関わるかも、全部自分で決める。 サラリーマンであることは間違いないが、感覚としては個人商店だ。 普通の会社なら課長やら部長やらのハンコがいるようなことも、 田村駒ならある程度、自分の判断で進めることができる。

気づけばキャリアは10年を超えた。生地や服作りの知識も身についた。 でも、もう十分だ、などとは全く思わない。 知れば知るほど、やりたいこと、やれることが増えていく。 生地の世界は奥深く、アイデアは次から次へと生まれてくる。 オリジナルの追求に終わりはない。 そもそも、人に言われた通りにやるのが苦手だった。 そんな自分が10年以上働けているということが、答えなのだろう。

世の中では働き方改革、なんて話も出ている。 残業を減らせとか、休日出勤はダメだとか。 しかし個人的には、もう少し大きな視点で考えた方がいいと思う。 結局のところ、仕事を含めた人生そのものがおもしろければ、 QOL(Quality of life)は自然と高まっていく。 自分は最初から「オリジナル」以外に興味はなかった。 平日は会社で存分に「モノづくり」を行い、 休みの日には家族をつれて、バーベキューや山登りへ。 自分で決めて、自分で実践し、自分らしい休日を過ごす。 そんな人生を追求していくことが重要だ。

自分が、一般的な意味の「大人」なのかどうかはわからない。 が、少なくとも、自分らしく生きている実感はある。 「大人」かどうかより、「自分らしい」かどうか。 これからもその軸はぶらさずに、 オリジナリティを追求していきたい。

仕事を含めた「人生」にオリジナリティを持つこと。 岡 義樹の物語